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■  会社という名の「無料実験室」を使い倒す方法
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⇒【前号までのあらすじ】会議の目的は、自己顕示欲を満たすことで
はなく「決めるべきことを決めること」である。たとえ、自分の意見
が認められなくても『決まればそれでいい』と割り切る気持ちが大切。

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                   よし、実験してみよう！

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●こんにちは。ひと儲けドットコムの大和です。小学生の頃、理科
の実験って、楽しかったですよね。 私は、ガスバーナーとか水素
とか使う危険な実験が、特に大好きでした。わくわくしました。

●次のような言葉があります。

       あらゆるビジネスは、仮説と検証の繰り返しである

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●特に、マーケティングでは『○○という媒体に、××という広告
を載せれば、反応率は△△％になるはずだ』という仮説を立て、そ
れを検証していくという作業が欠かせません。

●そして、検証とは「確かめること」です。このやり方は本当に正
しいのか？ それを知りたいという気持ち、つまり「確認への執着」
が大切なのです。その執着心が、世の中の見方を変えてくれます。

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  あなたは、何のために、ディズニーランドに行くのか？
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●世の中の見方が変わる。それはつまり「視点の変化」。そして、
その変化は「目的意識の確立」によって、もたらされるのです。

●例えば、あなたが恋人とディズニーランドに行く場合。一般的に、
男性の場合『俺はミッキーマウスが大好きだから！』という人は、
あまりいないでしょう。（いたらごめんなさい。）

●つまり、男性の目的は『彼女と仲良くなること』であり、ある意
味、ミッキーマウスはどうでもいいのです。親子連れの場合も『子
供との絆を深めること』が最大の目的ですよね。

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●しかし、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの経営者が、ディズ
ニーランドに行く場合、それは完全に「ビジネスの視点」で、園内
を眺めることになります。成功のヒントを盗もうとするからです。

●だとすると『本当に、心から、ミッキーマウスが大好き！』とい
う理由で、ディズニーランドに行く人は、実は少ないのかもしれま
せん。このように、目的は千差万別なのです。だから視点も千差万別。

●となると、大切なのは『どのような目的を設定するか？』であり、
その目的さえ決まれば、あとは勝手に、あなたの脳が、その目的を
達成するための情報を、自動的に検索してくれるのです。

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●ある大手飲食店グループの経営者は、会社を設立する前『経理・
財務の知識を習得する』という目的だけのために、１年間、経理
会社にサラリーマンとして勤務したのだと言います。

●おそらく、彼にとって、経理会社の給料や待遇は、どうでもよか
ったに違いありません。「学ぶべきものがそこにある」という理由
だけで会社を選ぶ。目的がはっきりしているからこそ、なせる技ですね。

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  雑用の中にこそ「数億円に化けるノウハウ」が眠っている。
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●では、この考え方を、サラリーマンの仕事に当てはめて考えてみ
ると、どうなるか？ 例えば、あなたが、ちょっと仕事が暇になった
ので、上司Ａから、次のような雑用を頼まれたとします。

  上司Ａ： 『君、社内に掲示するチラシを作ってくれないか？』

  あなた： 『どんなですか？』

  上司Ａ： 『秋の部署別対向「社内ボーリング大会」の募集。』

  あなた： 『・・・・・・。』

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●ここで、もしあなたが『ふざけるな！ なんで俺が、そんなくだ
らない雑用をしなきゃならんのだ？ いいかげんにしろ！！』と考
えてしまうと、人生、面白くないですよね。

●大切なのは「目的意識」です。何のためにそれをやるのか？ を
自分の中で、明確に定義することができれば、どんな仕事でも、
『ぜひやらせてくれ！』と感じるようになる。それが視点の変化。

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●もし、私がこの雑用を頼まれたら、上司には『もう、しょうがな
いですね。今回だけですよ。』と言って、嫌々引き受けたフリをし
ながら、心の中では『よっしゃー！ ベストタイミング！』と考えます。

●なぜなら、私には「チラシの反応率を上げる方法を知りたい」と
いう、明確な目的があるからです。インターネットビジネスにおいて、
クリック率を上げたり、アクセス数を上げるための役に立つからです。

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●そして、私は、次のようにします。

【１】 「ボーリング大会参加者募集」のチラシを、ＡとＢ、２種類作成する。


【２】 ＡとＢは、デザインやキャッチコピーを変えて作る。例えば、

  Ａのコピー： 新人が部長に勝てる唯一のチャンス！ 社内ボーリング大会！

  Ｂのコピー： 体育会系のあなた、出番ですよ！ 社内ボーリング大会！


【３】 ＡとＢを、社内の違う場所に貼り、どちらの反応率が高いかを測定する。

  Ａには： 参加申込みは「件名：ボーリング参加」で、entry＠happy.co.jp まで。

  Ｂには： 参加申込みは「件名：ボーリング申込」で、entry＠happy.co.jp まで。

 のように、件名を分けてメールで受け付ければ、どちらのチラシを見て申し
 込んだのかを計測できる。

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●通常、このようなマーケティング・リサーチを自分でやろうと思ったら、そ
れなりのコストがかかります。ですが、会社の中でやれば、コストゼロで、し
かも、給料を貰いながら検証できるのです。

●こうやって蓄積されたノウハウは、将来あなたに「給料以上の価値」を与え
てくれる、無限の財産になるのです。単なるチラシ作成を「雑用」と見るか？
「金のなる木」と見るか？ それはあなたの「目的意識」次第なのです。

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●そして、忘れてはならないのは、あなたが会社で担当する、すべての仕事に
ついて、必ず「儲けのネタ」が含まれているということ。書類作成でも、顧客
へのメール送信でも、そこには必ず「ノウハウ」という財産が眠っているのです。

（次号につづく…）


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■ シリーズ企画： 絶対に損したくない！退職準備マニュアル【48】
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テーマ： 経理

「領収書ください」と、遠慮せずに言えるか？

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●前号では、具体的な帳簿の付け方（仕訳）についてお伝えしまし
たが、その帳簿に記載されている情報が正しいことを証明するため
にも、領収書の保管は欠かせません。

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●サラリーマンは通常、経理について一切気にする必要がありませ
んので、普段の買い物において「領収書をもらう」という感覚が身
に付いていないのが現状です。

●ですが、退職して事業を始めた場合、常に「これは経費になるの
か？」という意識を持っておかないと、無駄な税金を払うことにな
りかねません。経費は申告してはじめて認められるのです。

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●ですから、遠慮なく領収書はもらわなければならないのですが、
サラリーマンの感覚としては、どうしても『セコい』という罪悪感？
みたいなものが邪魔をします。特に、飲食代などは。

●なので、サラリーマンでも、普段の買い物で「領収書をもらう癖」
を付けておき、少しずつ慣れておくことが大切なのです。週末起業
を始めると、そのあたりの感覚も少しずつ身に付いてきます。

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●さて、すべての買い物について、領収書がもらえればよいのです
が、中には、領収書が発行されないような買い物もありますよね。
例えば、電車のキップやバス代などの交通費とか、自動販売機とか。

●そのような場合は、「いつ」「何に」「いくら使ったか？」を、
メモしておき、出金伝票に書き写しておけば大丈夫です。そうすれ
ば、領収書と同じ効果が得られます。

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●出金伝票の用紙は、市販のものでかまいません。ちなみに、この
ような、領収書や伝票のことを「証ひょう」と呼びます。証ひょう
には、請求書や納品書、銀行の通帳なども含まれます。

●そして、証ひょうは、確定申告が終わったあとも、一定期間保管
しておかなければなりません。帳簿や決算書類は７年、その他書類
も５年間は保管しておくことが法律で定められています。

（次号につづく…）


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