ページが軽く見えるデザインと色使い

15. デザインで迷ったら軽いほうを選べ！

軽いデザインって、どんなデザイン？

ページを軽くすることは、表示速度を速くすることにつながるが、
実際にファイルサイズを小さくしなくても、
「気分的に軽く見せる」ことができる。

つまりデザインには、軽く見えるデザインと
重く見えるデザインが存在するのである。

例えば、背景色が白のページと黒のページでは、
どちらが重く感じるだろうか？

色には、重く見える色と軽く見える色がある。
当然、白が軽く、黒は重い。
薄い色は軽く見えるが、濃い色は重く見える。

色の指定は、実際のファイルサイズとは何の関係も無いのだが、
閲覧者の気分的に重く見えたり軽く見えたりするものだ。

だから、もしデザインで迷うことがあれば、
出来るだけ軽く見える配色を選ぶという方法をお奨めする。

色だけでなく、テーブルや水平線のデザイン、
スタイルシートの囲み枠など、いわゆるライン（線）が関係するタグでは、
その線の太さを細くしたり、薄い色にするなどの手法で、
少しでも軽く見せることができる。

究極的には、あらゆるラインを非表示にすれば、
一番軽く見えるデザインになる。

タグの扱いに慣れてくると、いろんなデザインを使ってみたくなる。
着せ替え人形のように、いろんな配色を試し、
余計な装飾を付けたくなってしまうのだ。

でもそんなときは、あまり深入りせずに、グッと我慢し、
「出来るだけ軽く見えるように」という気持ちを忘れないように注意してほしい。
装飾を増やすということ自体が、見た目を重くしてしまうからだ。

例えば、指輪は５本の指に１つだけ輝くから美しいのである。
両手１０本の指すべてに指輪をはめたら、それはダサすぎる。

だから、常に「シンプル・イズ・ベスト」という言葉を忘れないで欲しい。
装飾を増やすよりは、内容（テキスト文章）を増やす努力をすべきだ。

あと、フレームを使うのも、重く見える１つの要因だ。

実際に、フレームで分割した数だけのhtmlファイルを
読み込んでいるのだから、ファイルサイズ的にも重くなる。

そして何より「フレームの枠が表示されていること」自体が、
気分的に重く感じさせる要因になっている。

ＳＥＯ（検索エンジン最適化）的にもフレームは推奨されないので、
よほどの事情が無いかぎりは、フレームを使うのは避けるべきだろう。

フォームについても同じことが言える。
不用意なスクロールバーやボタン、ドロップダウンリストなどを
増やし過ぎると、それだけで重く感じてしまう。

一般的にＷｅｂデザインでは、見た目の美しさやカッコよさが重視されるが、
「重いか軽いか？」という観点でデザインを考えた場合、
そのほとんどは極めてシンプルな色使いと装飾で十分対応できる。

だから、もし自分のデザインに自信が無くても、
無理に装飾を増やそうとしてはいけない。

シンプル＝ショボい（インパクト無い）けど軽いからＯＫ
というふうに考えてみよう。

Ｗｅｂデザインは凝りだしたらキリが無い。
ある程度のところで妥協することも必要だ。

しかも、デザインをシンプルにしておけば、
そのまま携帯で見られるというメリットもある。
画像を使いすぎると、携帯では表示できないケースが多いからだ。

成功のポイント：凝ったデザインにすればするほど「軽さ」が失われる。

続き → 16. ホームページビルダーに慣れろ！

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