01. なぜ心理学が必要なのか? |
あなたの職場の上司との関係は良好ですか? 恋人との関係は上手くいってますか? 先に言っておくが、私は心理学者でもなんでもない。 だから、難しい学問的理論を学びたい人には、 この記事は役に立たないから読まないほうがいい。 しかも、かつての私は、 心理学なんて馬鹿馬鹿しい! 一体、世の中の何の役に立つんだ? と本気で思っていた。 私は理系で、学生時代は情報工学が専門だったゆえ、 「世の中に優れた製品を生み出すのは工学だ!工学こそ全て!」 と、マジで思い込んでいた。 つまり、良い製品を作れば、必ず売れると思っていた。 優れた技術を持っていれば、絶対に儲かると思っていた。 でも実際は違う。 お客の気持をつかめなければ、買ってくれるはずが無い。 相手の心を理解できなければ、どんな売り込み文句も通じない。 工学や物理学が、製品を造るための学問なら、 心理学や哲学は、製品を売るための学問。 ビジネスの成功 = 造る力 × 売る力 どちらかがゼロだと、絶対に成功はあり得ない。 そして、もうひとつ大切なことがある。それは、 円滑な人間関係の構築 である。 これは、あなたが経営者であろうとも、サラリーマンであろうとも、 学生であろうとも、人間である限り、避けて通れない重要課題だ。 心理学とは、「我々が普段何気なくしている行動や発言を、 客観的に分析し、なぜそのような行動をとってしまったのか? を省みることである」と私は解釈している。 つまり、あなたも私も、心を持った人間なのだから、 自分や他人の行動心理を分析すること自体は、 日常的に誰でも行なっているのだ。 ただそれを、意識的に行なうかどうか?なのだ。 意識的に行なえば、それは立派な心理学である。 ここで少し、私の個人的な話をさせてもらうが、 私は普段、システムエンジニアとして働いている。 正直、システム開発なんて、機械相手の冷めた仕事だ。 プログラムやコンピュータは、自分の設計どおりに動く。 でも、人間の心はそう簡単にはいかない。 だから会議や打ち合わせ、他部門との調整で問題が絶えない。 SEには人間的な魅力や交渉能力も求められるが、 すべてのSEが、そのスキルを持ち合わせているわけじゃない。 もちろん私自身も、もっと人間的に成長しなければならないが。 つまり、設計技術やプログラム言語ばかりを学んでいては、 有能なSEには絶対になれない。なれるはずが無い。 事実、私の職場にも、いわゆる「うつ病」状態で長期休暇を 余儀なくされる社員が増えているし、退職率も増加傾向にある。 心の面でのケアが行き届いていないのが原因だ。 ではもし、自分の心理状態を客観的に分析するスキルがあれば どうだろうか? 多少なりとも不安や悩みを緩和できるのでは? 私はそう考えた。 ビジネスで成功するためには、相手(お客様や上司)の心を掴むのは 欠かせないが、それ以上に、自分の心と向き合うことも大切なのだ。 だから私は心理学を勉強し始めた。いろんな本を読んだ。 そしていわゆる「ビジネス書」にも、心理学的要素が多いことに気付いた。 その結果、普段の仕事において、とても気分よく仕事が出来るように なったし、以前より食事がおいしく摂れるようになった。 (そのせいで体重が増えたので、スポーツクラブに通い始めた。) あなたは、昼食を美味しく食べているか? 午後の仕事のことを考えながら、悩みながら食べていないだろうか? 昔の私はそうだった。昼飯なんて食べた気がしなかった。 そんな小心者の私が、これほどまでに自己のストレスを軽減できる ようになったのは、心理学を勉強したからに他ならない。 ・ 自分の中の湧き上がる怒りを抑えるスキル ・ 上司や他人の意見を冷静に受け入れる寛大さ ・ 相手を傷つけない話し方 我々が人間である限り、心理学の勉強は一生続く。 大切なのは、それを日々の生活において 意識的に分析するかどうか? しかない。そのためには、分析の視点・切り口を知ることだ。 実は、心理学には、すでに確立されたいくつかのセオリーがある。 そのセオリーを知っておくだけでも、これからの人生を有利に 進めることができるのだ。 成功のポイント : 我々が人間である限り、心理学の勉強は一生続く。 では、ここから先は具体的な心理学のセオリーについて 説明していく。 まず最初に、「カリギュラ効果」について。 この手法は、チラシや宣伝コピーで既に広く使われている手法である。 あなたも一度は、この手法に必ず引っ掛かっているはずだ。 もちろん私も何度も引っ掛かっている。 では、その「カリギュラ効果」とは一体どんな手法なのか? 続き → 02. カリギュラ効果の威力 |
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