ホームページのＨＴＭＬソースを表示する方法

05. ソースを表示する癖をつけよ！

ＨＴＭＬを覚える第一歩は「読むこと」から始まる。

あなたが、
ホームページを見る側
から
ホームページを作る側
になった時、普段のインターネット閲覧における視点も違ってくる。

今までは、「きれいなデザインだなぁ」
とか「分かりやすくて使いやすいなぁ」
という観点でしか見ていなかったサイトについても、

「この配置はどうやって実現しているのだろうか？」

とか

「なぜこんな美しい色使いが可能なのだろうか？」

というように「制作者側の視点」で見なければならない。

だから、「おっ！」と思う優良サイトを見つけたら
「ソースを表示」する癖をつけよう。

ソースを表示する方法は、そのページを開いた状態で、
ブラウザ（Internet Explorer）の

表示 → ソース

を選ぶか、
または画面上で右クリックして

ソースの表示

を選択すればよい。
そうすれば、ＨＴＭＬのソースコードがメモ帳に表示される。

あなたが、ＨＴＭＬ言語に関する知識を有しているなら、
ソースを見ることによって
「あぁ、なるほどね！」と理解できるようになってくる。

でも、もしあなたがＨＴＭＬに関してまったく無知でも、
心配することは無い。

慣れるまでは、ソースを見ても意味不明で理解できないと思うが、
何度も見ているうちに、なんとなく意味が分かるようになってくる。
分からないタグについては少しずつ調べて覚えるようにすればいい。

同じようなデザイン、配置でも、スタイルシートを使ったり、使わなかったり、
テーブルを使ったり、使わなかったりなど、いろんな手法がある。

例えば、フォントの指定などは、スタイルシートを使わなくても、
FONTタグだけで十分対応できるものもある。

しかし、最近はスタイルシートを部分的に使用しているページも増えているので、
「スタイルシートの定義コード」と、「ＨＴＭＬ言語のコード」を読み分けられるように
なるためには、スタイルシートに関する知識も必要になる。

さらに、複雑な ＪａｖａＳｃｒｉｐｔ などを使っているページもあるので、
すべてを理解しようと思うなら、ＨＴＭＬの他にも、あらゆる言語の仕様を
段階的に少しずつ学んでいく必要がある。

と言っても、まず最初に学ぶべき言語はもちろんＨＴＭＬである。
ＨＴＭＬが読めるようになれば、スタイルシートやＪａｖａＳｃｒｉｐｔの定義が
区別できるようになる。

Ｗｅｂ制作に関する参考書の中には、

ＨＴＭＬ＋ＣＳＳ（スタイルシート）＋ＪａｖａＳｃｒｉｐｔ

というように、３つの言語を１冊で解説しているものもあるので、
ぜひ参考にしてみてほしい。

「自分はまだ当分は制作に取り掛かるつもりは無い」

と思っている人でも、普段から意識的にソースを見るように心掛けていれば、
いざ自分が作り始めるときに、

「このデザインは、たしかあの方法を使えば表現できるはずだ！」

というように思い付くことができる。

「こういうデザインにしたいんだけど、
どうすれば実現できるのか？」

で迷っていたら、思うようなデザインを実現することはできないし、
その方法を調べる時間が必要になるので、作業の効率が悪くなってしまう。

そこで、ホームページ作成の練習として、
まず、「自分が作りたいイメージに近いページ」のソースを表示して、
そのファイルをそのままテキストファイルとして保存する。

次に、そのテキストファイルを自分で編集して、
部分的に変更を加えながら、「名前を付けて保存」でファイル名を変更して、
拡張子を html にして、ブラウザで表示させてみよう。

そして、変更前のページと、変更後（自分で編集したファイル）のページを
比較して、どこがどう変わったかを確認するのだ。
そうすれば、ゼロから作り始めるよりは、効率的にＨＴＭＬを習得することができる。

ただし、他人のホームページのソースコードを変更する場合は、
その著作権に十分注意しよう。

ＨＴＭＬの勉強のために、自分のパソコンのローカルディスク上で編集するのは
自由だが、その編集したファイルをＷｅｂサーバーにアップロードして公開する場合は、
あまりにもデザインが類似していると、著作権侵害とみなされるケースがある。

なので、方法やアイデアを学ぶのは自由だが、デザインや文章については、
あなただけの独自性を追及すべきだろう。ただし、それほど神経質になる必要は無い。
デファクトスタンダード（業界標準）に従っていれば、まず訴えられることはないだろう。

成功のポイント：ＨＴＭＬの勉強は、他人のソースを見ることから始まる。

続き → 06. 階層型は「パンくずリスト」を使え！

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