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 08.  なぜ「セルフイメージ」が重要なのか?


人生とは演劇の舞台である。


前頁では、「バーチャル・フリーランス」について述べたが、
それはつまり「セルフイメージ」の1つであると言える。

人生のあらゆる成功において、
「優れたセルフイメージを持つ」というのは大切な要素だ。

『そんな馬鹿な話があるか!』
と思う人は、騙されたと思って、一度やってみるといい。タダだから。


セルフイメージは、心理学的には「役割効果」とも呼ばれる。

つまり、「自分は○○である」思い込むことで、
自分が理想とする○○に近づこうとし、
自然にその方向に能力が高まっていくということだ。

ようするに、

「自分は○○なのだから、△△でなければならない」

ということ。
動機付けの一種である。


例えば、いまいちヤル気の無かった社員に
「課長」とか「部長」という役職(肩書き)を与えたとたんに、
仕事に対する取り組みや姿勢が、
急に「課長(部長)らしくなる」というような現象だ。

特に、その役職や肩書きに対して「良いイメージ」を持っているほど、
その効果は大きいと言われている。

これは、「あこがれの職業」に対するイメージと同じ。

・ 医者
・ 弁護士
・ スチュワーデス


と聞いたら、あなたはどんな人物像を思い描くだろうか?

そのイメージが好印象なものだとして、もし自分がその職業になったら、
その「良いイメージ」を自分の中で崩さないように
「△△でなければならない」という心理が働く。

まるで演劇の役を演じているように。


子供を生んだ女性が精神的に強くなるのは、
「私は母親になったのだから、強く生きなければならない」
という使命感からだろう。

「母親とは、命がけで子供を守るもの」
というイメージを、そのまま無意識に演じようとする。


es(エス)という映画をご存知だろうか?

スタンフォード大学で実際に行われた心理実験を題材にした映画で、
普通の被験者を看守役囚人役に分けて、模擬刑務所に収容し、
それぞれの役を演じさせたのだが、
5日後には本当の殺し合いにまで発展したという恐ろしい話だ。

「しょせん芝居だ、ゲームだ。終われば報酬が貰える。」
と誰もが分かっていながら、なぜそのような惨劇を生んでしまったのか・・・

わずか5日前までは普通の社会人だった男が殺人者になる。
しかも心理実験というバーチャルな世界で。

映画の詳細を知りたい人は↓(新しいウインドウが開きます)
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD1757/


人間がもつ残虐性を正当化する理由がそこにはあったのだ。
「俺は看守だ。だから看守は囚人を絶対に服従させなければならない」
というセルフイメージ

このように、セルフイメージは、正の方向にも、負の方向にも、
時として強大な威力を発揮する。

だから我々は、この強大な力を、正しい方向に使わなければならない。
それはもちろん「儲けるため」に使うということ。

自分のモチベーションを高め、想像以上の能力を発揮するために、
良いセルフイメージを思い描くことは欠かせないのだ。


では、「良いセルフイメージを持つ」とは、
具体的にはどのようにすればいいのか?

例えば私の場合は、少なくとも

1. バーチャル・フリーランス

2. Webライター(記者)

3. ネットワーク・ドクター


というセルフイメージをいつも意識している。

もちろん、これ以外でも、その時々の思い付きで、
どんなイメージでも自由に組み合わせて着替えればいい。

つまり、セルフイメージを1つに絞ることはない。
むしろ、多ければ多いほど良いと考えよう。

バーチャル・フリーランスについては、
既に 成功の秘訣(第7頁) で述べているので、
詳細はそちらを読んで欲しい。

Webライター(記者)についても、
マーケティング(第2頁)「毎日更新も夢じゃない!ネタ集めの極意!」
で詳しく紹介しているので参照して欲しい。


では、ネットワーク・ドクターとは何なのか?

私の職業柄、通信ネットワーク(TCP/IP、LAN、WAN)
の開発に携わることが多いのだが、
ネットワークにおける障害、分かりやすく言えば

・ インターネットにつながらない
・ メールが送れない
・ 通信速度が遅くなった

などの問題が不定期に発生する。

商用サービスのネットワークにこのような障害が発生すると
大騒ぎになり、すぐに電話で呼び出されるのだが、
やはり呼び出される側からすれば、あまり良い気分ではない。

そんな時、私は「俺はネットワーク・ドクターだから」
というセルフイメージに着替えるのだ。

「先生っ、急患です!すぐ来てください!!!」

というイメージ。

あなたは、ドクター(医者)という職業に憧れたことはないだろうか?

でも現実には厳しいし難しい。簡単になれる職業ではない。
それに、いざ実際にやってみたとして、
嫌というほどその大変さを思い知るのではないだろうか。

人の命は待ってくれない。手遅れになれば遺族から攻められ、
ほんのわずかなミスでも「医療ミス」と大々的に報道され、バッシングを受ける。

たしかに報酬は高いかもしれないが、その責任精神的苦痛を考えれば、
そんなに楽でおいしい職業でもない。

しかしながら、それぐらい大変な職業だからこそ、万人の憧れの職業なのだ。
知力だけでなく、体力と精神力も必要とされる。
だから「先生」と呼ばれる価値があるのだ。


そして、本当の医者じゃなくても、世の中のあらゆる職業は、
「○○ドクター」と呼ぶことができると考えてみる。

例えば自動車整備士なら「カー・ドクター」

住宅リフォーム業者なら「ハウス・ドクター」

経営コンサルタントなら「カンパニー・ドクター」

それ以外にも、

主婦 = 家族の健康と幸せを助ける「ファミリー・ドクター」

デパートの店員 = 豊富な品揃えでお客様の生活を支える「ライフ・ドクター」

のように考えることもできる。

もちろん、これはドクターに限ったことではない。
例えばプライベートにおいて、好きな異性を誘う勇気が無いときなどは、

「俺はホストなんだ。だから女性を口説くのが仕事だ」

というイメージを持てばよいだろう。


つまり、セルフイメージとは「動機付け」であり、
その動機が、人を具体的行動へと駆り立てるのだ。

自分の人生において、生きるための「動機付け」をするという行為は、
とても難しいものだが、何よりも重要な要素でもある。

哲学的だが「人は何のために生きるのか」
という問いに対して、誰も明確な答えを導き出すことはできない。

だから、人は自分の人生に理由を付けようとする。
誰も答えを教えてくれないから、自分で答えを造り出そうとする。

結婚して家族を持つことも、
「俺は家族のために仕事を頑張る」
という「生きる理由」を与えてくれる。

何のために自分が存在するのか?
なぜそれをやらなければならないのか?

その動機付けが出来た人間だけが、成功への第一歩を歩み出すことができる。


成功のポイント : あらゆる状況に応じてセルフイメージを着替えろ!


さて、儲けるためのセルフイメージに着替えたあなたは、
やがて「儲けることへの罪悪感」を感じることになる。

「お前は金の亡者だ!金に目がくらんだ愚か者だ!」
と周りの人に罵られるのが怖くなる。

そして、儲けることへのブレーキを自分自身でかけてしまうのだ。
「今の給料のままで十分幸せだ。これ以上欲を出してはダメだ。」
と自分に言い聞かせる。

しかし、それでは絶対にビジネスを起こすことなど不可能だし、
儲かるWebサイトなど作れるはずがない。

どんなビジネスにせよ、利益を追求しなければ成立しない。
今のままで満足しているようでは、それ以上の発展は有り得ない。

では、「儲けることへの罪悪感」を捨てるためには、
一体どうすればよいのだろうか?


続き → 09. 「儲けることへの罪悪感」を捨てる方法
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